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ヒロシマ発信で功績 谷本清賞 サーローさんに贈呈

 公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(広島市佐伯区、鶴衛理事長)は16日、カナダ・トロント市在住の被爆者で、原爆の悲惨さやヒロシマの歩みを発信してきたサーロー節子さん(82)に第26回谷本清平和賞を贈った。

 広島市中区の広島工業大広島校舎で贈呈式があり、サーローさんは鶴理事長から表彰状を受け取った。在外被爆者では初の受賞。「あの時の悲惨さだけを語るのでは不十分。被爆者がどう命の意味を見いだし、強く生きてきたかを世界へ発信しなければならない」とあいさつした。

 南区出身のサーローさんは13歳の時、学徒動員され、爆心地から1・8キロ離れた二葉の里(現東区)の陸軍第二総軍司令部で被爆。大学卒業後に留学先の米国で平和活動を始めた。結婚後にカナダへ移住し、欧米や日本などで精力的に証言活動をしている。(川手寿志)

(2014年11月17日朝刊掲載)

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