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平和への思い 輝く幻想世界 ドリミネーション 広島で開幕

 広島市中区の平和大通り一帯で17日、冬の夜を電球約140万個で彩る「ひろしまドリミネーション2014」が始まった。来年の被爆70年を前に「平和」の思いを込めたオブジェも初登場。来年1月3日まで、訪れる人を幻想世界にいざなう。官民でつくる実行委員会主催。

 点灯式で松井一実市長たちがスイッチを押すと、約530のオブジェが浮かび上がった。高さ約2メートルの木をかたどったボードに平和メッセージを書いて張りつけるコーナーでは、来場者が早速「みんなが幸せに」などと書き込んだ。原爆の日に流される灯籠を題材に広島市立大生がデザインしたオブジェ「ピースループ」も披露された。

 ことしはメーンの「ピース城」を一新。城の横幅を約7メートル広げ、重厚感を出した。佐伯区の幼稚園児、力石美羽ちゃん(5)は「こんなきれいなお城に住んでみたい。明るい気持ちになる」と喜んだ。城そばには12月下旬まで、8月の広島土砂災害の義援金箱も置く。(菊本孟)

(2014年11月18日朝刊掲載)

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