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被爆後の生活 影絵で表現 生徒や市民挑戦

■記者 明知隼二

 「被爆後の広島で生きること」をテーマにした影絵づくりのワークショップが6月21日、広島市中区の市女性教育センターであった。影絵作家浜崎ゆう子さん(40)=川崎市=の指導で、広島城北中・高(東区)の生徒や市民ら約30人が挑戦した。

 影絵は、木枠に張った半透明の紙に、人物などの形に切り抜いた黒い紙を張り付け、後ろから照明を当てて観賞する。

 参加者たちは、終戦直後の広島の闇市を描いた浜崎さんの作品などを参考にしながら、影絵づくりに取り組んだ。城北中3年の岡田慎太郎君(14)=佐伯区美鈴が丘西=は「被爆3日後に電車が走ったと知ってすごいと思った。路面電車の作品をつくりたい」と熱中していた。

 影絵グループ「小さな祈りの影絵展」(部谷京子代表)が主催。メンバーの一人で、ヒロシマをテーマに活動している浜崎さんは「すべてを失って、なお生きた人々の強さを伝えたい」と話していた。

 作品は8月5、6の両日、中区の元安橋付近で展示する。

(2008年6月22日朝刊掲載)

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