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「原爆の子」世界で読んで 編集した故長田新さんテーマに講演会

■記者 畑山尚史

 広島で被爆した子どもたちの手記集「原爆の子」の編集を手掛けた元広島文理科大(現広島大)学長の故長田新さんをテーマにした講演会が5日、広島市中区の原爆資料館であった。四男で横浜市立大名誉教授の長田五郎さん(84)が「全世界で原爆の子が読み継がれてほしい」と訴えた。

 「原爆の子」は1951年に発行され、大きな反響を呼んだ。五郎さんは「原爆が現在から未来へ続く人類最大の悲劇だと明らかにした」と原爆の子の意義を強調した。

 新さんを「戦前から一貫して自由主義、民主主義、平和主義者」と評し、戦時中も背広姿で通したエピソードを紹介した。広島平和文化センターなどの主催で、約300人が聞いた。

(2011年2月6日朝刊掲載)

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