×

ニュース

「ズッコケ」石像 つなぐ縁 ノートルダム清心中高生 那須さんと交流 広島市西区

 児童文学「ズッコケ三人組」の作者那須正幹さん(72)=防府市=が20日、広島市西区のノートルダム清心中高を訪れた。物語の舞台になった己斐地区にある主人公の石像の衣装を生徒が作っている縁で訪問。約60人に作品への思いを語った。

 那須さんは、古里の己斐地区で過ごした子ども時代を「本よりも漫画をよく読み、昆虫採集が好きだった」と回顧。自動車整備士を辞めて地元に戻り、20代後半で作家を志したエピソードを紹介した。文章力を磨くために日記や手紙を書くよう勧め「いろんなことに興味を持って挑戦を」とエールを送った。

 生徒は、登場人物が実在するのかなどを質問。主人公の一人のハカセのモデルが那須さん自身だと説明を受けると驚きの声を上げた。手芸部の生徒は、JR西広島駅にある石像用に作ったポンチョや帽子を披露した。

 小学生の時から作品を読んでいる高校2年汲地晴菜さん(16)は「さらに親しみがわいた。あらためて読み直してみたい」と喜んでいた。(和泉恵太)

(2014年11月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ