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施設を段階的に整備 折り鶴ミュージアム 広島市検討委方針

■記者 金崎由美

 広島市は7日、平和記念公園(中区)の原爆の子の像に国内外から届く折り鶴を長期保存・展示する「折り鶴ミュージアム(仮称)」の検討委員会の第3回会合を、原爆資料館東館で開いた。施設を段階的に整備する方針で一致した。

 委員長の黒瀬真一郎広島女学院理事長たち委員7人が出席。事務局の市が段階整備の案を説明した。現在、約1200万羽を保存展示している旧日本銀行広島支店(中区)での展示を継続しつつ、ほかの既存施設でも当面3~10年分を保存展示。その間に20~30年間の折り鶴を保存展示できる施設の整備を目指すという。

 検討委は3月末までに最終会合を開いて報告書をまとめ、秋葉忠利市長に提出する。ただ、秋葉市長が4月の市長選に立候補しないため、折り鶴ミュージアムを整備するかどうかの最終判断は新市長に委ねられる。

(2011年2月8日朝刊掲載)

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