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広島市11年度予算案

■記者 藤村潤平、金崎由美

 広島市が8日に発表した2011年度当初予算案は、4月に市長選を控え、重点施策を掲げない骨格予算編成となった。ごみ焼却処理施設の安佐南工場(安佐南区)建て替えや旧市民球場(中区)跡地活用など継続中の大型事業を推進する一方で、雇用創出など緊急性の高い事業は新規に予算を配分した。市営化の方針を決めた県営広島西飛行場(西区)の関連経費や小規模ながら20年夏季五輪の招致検討費用も計上した。

原爆平和 小頭症患者へ支援強化

 原爆平和関連では、原爆小頭症の患者と家族の相談体制の強化で専任の医療ソーシャルワーカーを配置するため、人件費500万円を計上した。菅直人首相が昨年8月の平和記念式典で支援体制の強化を表明しており、費用は国と折半する。

 米国の平和活動家故フロイド・シュモー氏が1950年、被爆者の住宅として建てた中区のシュモー会館について、近くの国有地を購入し移築する。広島南道路の予定地にあるため。被爆者の救援に尽力した功績を伝える展示場所を設け、11年度中にオープンする。

(2010年2月9日朝刊掲載)

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