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広島市長、核軍縮に期待感表明 来月の非人道性会議

 広島市の松井一実市長は28日の記者会見で、12月8、9両日にオーストリア・ウィーンである「核兵器の非人道性に関する国際会議」について、核軍縮に向けた議論の進展に期待感を表明した。

 5年に1度の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を来春に控えているのを踏まえ、「核保有国の(核軍縮への)対応を前進させる足掛かりが構築できるか、重要な位置付けにある」と述べた。

 会議では核兵器の非合法化も議論になる見通し。保有国の賛同を得られないなどとして、核兵器禁止条約の推進に消極的な日本政府に対し「理想を追求するため現状分析をシビアにやっているというなら理解するが、政府の言う『現実』を乗り越える努力はしてほしい」と注文した。

 会議は昨年3月のノルウェー、ことし2月のメキシコに続き3回目。核兵器保有5大国では、初めて米国が参加する。松井市長が会長を務める平和首長会議の事務総長で、広島平和文化センターの小溝泰義理事長が非政府組織(NGO)の枠で出席する。(田中美千子)

(2014年11月29日朝刊掲載)

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