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被曝の影響 韓国で講習 HICARE 23日 

■記者 金崎由美

 広島県、広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は22~25日、広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)の神谷研二所長たちを韓国に派遣し、原爆放射線の人体への影響に関する医師や研究者向け講習会を開く。

 被爆地での最先端の研究成果を伝え、各国の医師や看護師を受け入れているHICAREの研修への参加を促すのが狙い。講習会は米国で2009年に開き、韓国では初めて。

 ソウル・韓国原子力医学院にある国立緊急被曝医療センターで23日、開催する。参加するのは、原子力発電所の事故や核テロなどの際の緊急医療に備える医師や研究者。派遣団が原爆投下後にみられた急性症状、被爆者が苦しむがんなど後障害の発症メカニズムに関する研究動向を話す。

 また、派遣団は、協力関係にある大韓赤十字社で研修のあり方を協議したり、在韓被爆者の治療に関わる大邱の病院を訪問したりする。

(2011年2月18日朝刊掲載)

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