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原爆養護ホーム支援5年半 活動区切り 南区の瀬木さん

■記者 有岡英俊

 広島市中区の中国料理店で原爆養護ホームへの寄付を募る代わりに担々麺を振る舞う「チャリティー担々麺」を続けてきた瀬木寛親さん(46)=南区=が22日、安佐北区の倉掛のぞみ園を訪れ、電動ベッド1台を贈った。店は売り上げの落ち込みで1月末に閉めており、約5年半続けてきた活動の区切りとなった。

 被爆2世の瀬木さんは2005年2月、「赤竜並木通り本店」を開店。毎月5日、50円以上募金した客に無料で担々麺を提供してきた。その数は計68回で約1万5千杯。集まった募金でのぞみ園に電動ベッドや車いすを寄贈してきた。

 この日、チャリティーを通じ知り合った歌手やピアニストとミニコンサートもプレゼントした。入園者の宗清フタヨさん(97)は「原爆のことを忘れないように、と続けてくれた活動。心から感謝している」と話した。瀬木さんは「これからも被爆者支援の活動を続けていきたい」と決意を新たにしていた。

(2011年2月23日朝刊掲載)

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