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藤平典氏に120人別れ 東京で葬儀

■記者 荒木紀貴

 日本被団協の代表委員として被爆者運動を支え、24日に82歳で亡くなった藤平典氏の葬儀が27日、東京都杉並区南荻窪の長明寺会館で営まれた。

 約120人が参列。同じ日本被団協の代表委員で、広島県被団協の坪井直理事長が「被爆者に素晴らしい道しるべを残してくれた。一日も早い核兵器廃絶と、国家補償の被爆者援護法の制定を目指して奮闘していきたい」と弔辞を述べた。

 藤平氏は、広島高等師範学校(現広島大)在学中に学徒動員先で被爆した。東京での教員時代から被爆者運動に関わり、日本被団協の事務局長、代表委員を歴任。2003年から日本被団協が主導した原爆症認定集団訴訟では活動の先頭に立った。

(2011年2月28日朝刊掲載)

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