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秘密保護法反対で住民活動 広島や呉

 特定秘密保護法の10日施行を前に8日、脱原発を訴える県内の親たちでつくるグループ「poco a poco(ポコ・ア・ポコ)」が、法の廃止を国に求める意見書を可決するよう広島市議会に要望した。呉市の市民団体も法施行の反対を市民に訴えた。

 ポコ・ア・ポコは要望書で、同法は知る権利や言論・表現の自由を侵害し、憲法に違反すると強調。特定秘密の指定や解除のチェック機関の実効性に疑問があるとしている。

 この日、グループ共同代表の会社員弓場則子さん(41)=府中町=が広島市議会棟を訪ね、事務局の担当者に要望書を提出した。弓場さんは「そもそも何が秘密かも不明。恣意(しい)的な運用につながる」と伝えた。集団的自衛権の閣議決定の撤回を求める意見書を可決することも要望した。

 呉市では、非核の呉港を求める会と新日本婦人の会呉支部の計14人がJR呉駅前で「秘密保護法は戦争する国への道」と書いた横断幕を掲げてアピール。「戦前の日本に戻す法律」などと書いたビラを配った。求める会の桝井芳郎事務局長(72)は「思想や言論の自由が損なわれる悪法。廃止を粘り強く訴えていきたい」と呼び掛けた。(胡子洋、小島正和)

(2014年12月9日朝刊掲載)

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