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北朝鮮での被爆者健康診断 県医師会が5月実施

■記者 金崎由美

 県医師会は28日、延期している北朝鮮での被爆者健康診断について5月の実施を計画していることを明らかにした。近く北朝鮮側と詰めの協議をする。

 碓井静照会長たちが市役所で記者会見した。碓井会長たちが、ネパールで4~6日にある核戦争防止国際医師会議(IPPNW)の北アジア・南アジア合同地域会議に出席。その際に北朝鮮の代表団と面会する。具体的な訪朝時期を打診し、血液など検体を検査できるかを確認する意向だ。

 県医師会によると、北朝鮮には2008年時点で約380人の被爆者が暮らしており、うち280人が広島で被爆したとみられる。県医師会は2008年9月に医師団を派遣し、被爆者の実態を調べた。その後、予定した訪朝健診は北朝鮮の核実験や韓国哨戒艦沈没事件の影響で延期している。

 碓井会長は「被爆者はどこにいても被爆者。訪朝健診を早く実現させたい」と話した。

(2011年3月1日朝刊掲載)

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