×

ニュース

ルワンダ内戦 悲惨さ報告 東京の野崎さん 靴贈る安西中で謝意

■記者 衣川圭

 アフリカのルワンダで女性の自立を支援している野崎真理恵さん(43)=東京都=が1日、広島市安佐南区の安西中で、激しい内戦があった同国の現状について講演した。同校が昨年から、卒業生の運動靴をルワンダに贈る活動を始めたのがきっかけで実現した。

 野崎さんは、民族紛争が激化した翌年の1995年、ルワンダに入り、非政府組織(NGO)メンバーとして職業訓練校の建設などに携わった。全校生徒約430人を前に、隣人同士が殺し合った内戦の傷痕を写真も使って紹介。「戦争は建物だけでなく人の心も壊す」と語った。

 生徒が広島安佐ライオンズクラブなどを通じて贈った上履きの運動靴50足は、戦争孤児たちが使っていると伝え、感謝した。1年の小田千春さん(13)は「戦争で親を失った人がたくさんいることに衝撃を受けた。運動靴は丁寧に洗って贈りたい」と話していた。

(2011年3月2日付朝刊掲載)

関連記事
大きな靴 アフリカなどに発送 広島大付属中・高生(10年6月18日)

年別アーカイブ