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ADCグランプリ受賞 ヒロシマ・アピールズポスター

 ヒロシマの願いを訴える「ヒロシマ・アピールズポスター」が、国内を代表するアートディレクターでつくる東京アートディレクターズクラブ(ADC)のグランプリに選ばれた。10日、東京都内のホテルで授賞式があった。

 作品はアートディレクターの葛西薫さん(65)=川崎市=が制作した2013年の「夏の陽(ひ)のまぶしさ」。黒の太い線で空を見上げる青年を描き、原爆で家族や友人を亡くした悲しみや平和への願いを表現した。

 式ではADCの細谷巌会長が「平和を自分のことと受け止めている」と講評。葛西さんは「原爆投下の夏の暑い日を思い描いた。受賞が平和活動の力になればうれしい」と喜んだ。

 グランプリは、応募のあった13年5月から1年間に国内で発表された広告やテレビCMなど8715点から選ばれた。ヒロシマ・アピールズポスターは、公益財団法人ヒロシマ平和創造基金と広島国際文化財団などが1983年から制作を始めた。グランプリ受賞は初めて。(坂田茂)

(2014年12月11日朝刊掲載)

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