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NPT会議へ被爆証言 NPOと被団協が冊子

 NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(東京)と日本被団協は、米ニューヨークで来年ある核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、被爆証言をまとめた冊子を作った。英訳して各国の国連代表部に届け、核兵器のない世界の実現を訴える。

 13日に東京都内であった「ヒロシマ・ナガサキを語り受け継ぐつどい」で紹介した。冊子「被爆者からのメッセージ」はA4判、16ページで、被爆者約50人からの聞き取りを要約。やけどを負った人々や破壊された町などの惨状とともに、「娘や孫にこんな思いをさせたくない」と訴えている。

 両団体の呼び掛けで東京高校生平和ゼミナール連絡会など13団体が協力し、1年かけて証言を集めた。この日のつどいでは、協力した団体のメンバーが被爆の記憶を受け継ぐ活動も発表した。

 継承する会の伊藤和久事務局長は「被爆者と高校生たちとの共同作業で冊子ができた。世界へ発信し、ヒロシマ、ナガサキを受け継ぐ活動も全国に広げたい」と話した。(山本和明)

(2014年12月14日朝刊掲載)

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