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広島市名誉市民称号 森下洋子さんに贈呈

■記者 山本洋子

 広島市は6日、名誉市民となったバレリーナの森下洋子さん(62)=中区出身=への称号贈呈式を東京都内のホテルで開いた。3歳でバレエを始めて今年で60年目となる世界のプリマは「平和への願いを舞台から発信していきたい」と思いを新たにした。

 秋葉忠利市長が名誉市民称号を手渡し、「功績は市民の誇り」とたたえた。森下さんは「古里の声援に励まされ、支えられ、今も踊っている」と謝辞を述べた。市が検討する2020年夏季五輪招致について「広島での開催は深い意味がある。私も力を注ぎたい」と語った。

 森下さんは旧江波町生まれ。小学6年生で単身上京した後、国内外で数多くの賞を受賞している。式後、森下さんは「明るく、前向きだった被爆者の祖母が生き方の手本。私は不器用だけれどバレエを続けたい一心で歩んできた。広島の若者も自分を信じて頑張ってほしい」と話した。

(2011年3月7日朝刊掲載)

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