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岸さん 上関原発計画「町の声反映」 山口2区

 衆院選山口2区で再選を果たした自民党前職の岸信夫さんは一夜明けた15日朝、田布施町の事務所で記者会見し、県内4小選挙区で同党候補者が圧勝した要因に、安倍政権の経済政策アベノミクスに対する有権者の理解を挙げた。凍結状態が続く中国電力上関原発(上関町)建設計画については、エネルギー政策に関する党内議論で「原発推進を選択してきた上関町の声を反映させるよう活動したい」と述べた。

 岸さんは「日本経済をデフレから脱却させるためには『ほかの道はない』と理解いただいた。景気回復の恩恵を地方に行き渡らせる任期にする」と述べた。4選挙区での圧勝に県連会長の立場から「候補者が盤石の態勢を築いてきた。その表れだ」と力を込めた。

 上関原発を含む原発の新増設に関連し、同党の稲田朋美政調会長は11月下旬、原発を含めた電源別の構成比率について来夏までに党として結論を出す意向を示した。岸さんは「エネルギー政策見直しの中で(原発の)再稼働や廃炉がまず議論される。新規の議論はその先だ。ただ、あまり待たせないよう、政策決定に上関の声を反映させる活動をしたい」との考えを示した。

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転問題については防音対策などの必要性に言及。「県や市と連携し、基地周辺の安全安心対策を進める」と述べた。(井上龍太郎)

(2014年12月16日朝刊掲載)

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