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原爆ドーム内 ネットで訪問 広島市協力 公開へ

■記者 金崎由美

 米インターネット検索大手グーグルは10日、地図と360度のパノラマ写真を組み合わせてインターネット上で公開する「ストリートビュー」に原爆ドーム(広島市中区)を加えた。

 ドーム周辺のさまざまな位置から眺めることができる。近くドーム内部も市の協力で撮影し、公開する。この日は原爆ドーム対岸の平和記念公園で記念セレモニーが開かれた。グーグル日本法人の小尾一介執行役員が「世界で初めて原爆の被害を受けた場を世界のどこからでも体験できる」と意義を強調。秋葉忠利市長は「平和への取り組みとしても素晴らしい」と喜んだ。

 10日からは厳島神社(廿日市市)や平和記念公園(広島市中区)広島城(同)比治山公園(南区)市現代美術館(同)マツダスタジアム(同)も対象に加えた。通常は路上からの映像だが、これらは敷地内からも撮影し「スペシャルコレクション」とした。これまでに京都の二条城など国内53カ所を同コレクションとして掲載している。

(2011年3月11日朝刊掲載)

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