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震災被災地へユズ 美郷の協力隊が収穫・発送 島根

 冬至(22日)を前に、美郷町で地区の盛り上げを担う町嘱託職員「地域おこし協力隊」11人が、東日本大震災で被災した福島県伊達市へ町産のユズを送った。福島第1原発事故で同市のユズは出荷自粛要請を受けているため「ユズ湯で疲れを癒やして」との願いを込めた。

 10~15日に町内5軒を回り、お年寄りだけだったり、空き家だったりして実がついたまま放置されていたユズ計100キロを収穫した。君谷地域おこし協力隊事務所(同町京覧原)で箱詰め。うち50キロを協力隊の研修会で知り合った同市に住む元協力隊員へ郵送した。現地で配ってもらう。

 ユズの郵送は、2011年から毎年続けている。残り半分は町内の福祉施設や保育所計9カ所に配る。同県川俣町から移り住んだ町協力隊の深見和年さん(36)は「被災地の人に島根からの思いを伝えたい」と話していた。(黒田健太郎)

(2014年12月21日朝刊掲載)

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