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■記者　金崎由美

　広島市は１５日、漫画「はだしのゲン」の原画など自作の膨大な資料を原爆資料館に寄贈した漫画家中沢啓治さん（７２）＝埼玉県所沢市＝に感謝状を贈った。

　中沢さんは、妻ミサヨさん（６８）と市役所を訪れた。秋葉忠利市長から感謝状を受け取った中沢さんは「保管され、後世でも見てもらえることになり安心だ。『ゲン』も落ち着き先を見つけた気分だろう」と喜んでいた。

　中沢さんがこれまでに寄贈したのは、雑誌「週刊少年ジャンプ」に連載した「はだしのゲン」などの原画９５０５枚や当時の掲載誌、本８８４冊など計１万４４１点に上る。

　市はこのほど、預かった資料の分類を完了。原爆資料館は７月１１日まで、原画の一部を展示する企画展「こどもたちの見た戦争―はだしのゲンとともに―」を開いている。

（２０１１年３月１６日朝刊掲載）

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