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「学ぼうヒロシマ」紙芝居に 広島・瀬野川中1年生 体験記や資料調べ発表

 広島市安芸区の瀬野川中の1年生が、中国新聞が中学生向けに制作した平和学習新聞「学ぼうヒロシマ」に載っている被爆者の体験記を紙芝居にした。書かれた文章から想像力を働かせるとともに、資料を調べるなどしてまとめた。

 全4クラスの134人が11月中旬から取り組んだ。クラスごとに1人の体験記を選び、それぞれ六つの班に分かれて1場面ずつ文章と絵を考えた。絵は、原爆が落とされた時のきのこ雲を描くのに、実際に撮影された写真を参考にしたり、当時の人々の服装を調べたりしながら表現。場面ごとの文章は、体験記を読み込んだ上で、分かりやすいように自分たちで考えた。

 完成した紙芝居は、学年集会でクラスごとに発表。「戦争は人を傷つけ、恐怖に陥れる」「なせば成る、という気持ちが大切」などと、体験記への感想も交えながら披露した。

 岡部良子さん(安佐北区)の被爆体験を紙芝居にした宍戸愛さん(12)は「岡部さんの気持ちをどう描いたらいいか戸惑ったが、みんなと相談しながら作れた」と話していた。(二井理江)

(2014年12月22日朝刊掲載)

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