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福島第1原発事故 HICARE 放射線技師ら派遣へ

■記者 村田拓也

 広島県や広島市でつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は15日、福島県知事の要請を受けて専門家チームの派遣を決めた。国内の原子力事故での派遣は1999年の茨城県東海村臨界事故に続き、2回目。

 チームは、広島赤十字・原爆病院(中区)や広島大病院(南区)の放射線技師と看護師、県と市の職員たち7人で構成する。16日に出発し、17日から21日まで福島県須賀川市を拠点に、住民の放射線量の測定に当たる。

 須賀川市は、高い放射線量が計測された福島第1原発から約60キロ西の内陸部。避難や屋内待機が指示された原発から半径30キロ以内では活動しない。

 一方、広島大緊急被ばく医療推進センター(南区)は16日、医療チームを追加派遣する。医師や看護師たち8人で、先行チームと交代する。うち事務職員2人は15日、食料や飲料水、医薬品などを積んだ車で先発した。

(2011年3月16日朝刊掲載)

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