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広島県朝鮮人被爆者協・李会長ら 国連本部で核廃絶要請へ

■記者 金崎由美

 広島県朝鮮人被爆者協議会の李実根(リシルグン)会長(81)=広島市西区=と広島の被爆者姉妹が24日、米ニューヨークの国連本部を訪れ、潘基文(バンキムン)事務総長に核兵器廃絶の努力を求める要請書を渡す。

 李会長と、米国で被爆体験を証言した経験がある田中稔子さん(72)=東区=と妹の中村元子さん(66)=広島県海田町。昨年8月に潘事務総長が広島を訪れた際、被爆者代表で面会した李会長が「国連で核兵器廃絶を訴えたい」と申し出ていた。

 16日に市役所で記者会見した李会長は「廃絶機運の盛り上げに尽力したい」、田中さんは「市民の立場で事務総長に訴えたい」、中村さんは「子どもたちの未来のために思いを伝えたい」と述べた。

 核兵器廃絶の要請書は3人が記す。他に日本被団協の坪井直代表委員(85)の書簡と、広島、福山、沖縄の高校生がまとめた要請書も持参する。

(2011年3月17日朝刊掲載)

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