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福島第1原発事故 山形で避難者の被曝線量測定 放影研の2人派遣

■記者 金崎由美

 東日本大震災で発生した福島第1原発事故を受け、放射線影響研究所(広島市南区)は17日、放射線の研究員と技師の2人を山形市に派遣した。福島からの避難住民の放射線量を測定。被曝(ひばく)状況の把握や健康相談のデータにする。

 原子力事故での職員派遣は、1999年の茨城県東海村臨界事故に続き2回目。16日、厚生労働省を通じ山形県から依頼を受けた。

 17日は出発を前に、大久保利晃理事長たちが、派遣する遺伝学部の研究員高橋規郎さん(63)と長崎研究所の放射線技師山崎勝央さん(35)を激励した。高橋さんは「避難住民の不安を和らげたい」、山崎さんは「災害派遣は初めて。しっかり活動したい」と述べた。

 2人は24日まで、山形市内の保健所を拠点に活動する。放影研は、県や広島市でつくる放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)が福島に派遣したチームにも放射線技師を送っている。

(2011年3月18日朝刊掲載)

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