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平和公園の中央参道を舗装改良 広島 来月から2ヵ月

 広島市は1月7日、平和記念公園(中区)の中央参道の舗装改良工事を始める。平和記念式典の際に全座席を大型テントで覆うため、設営用の重機が通れるよう強度を高める。約2カ月の工事期間中は通れなくなる。

 中央参道は原爆慰霊碑と原爆資料館本館の間にある長さ74メートル、幅6メートル。厚さ2・5センチの御影石の敷石を同8センチに交換するため、地面の高さを変えないよう地盤を削る。工事中でも慰霊碑前は通れ、花を手向けたり、手を合わせたりできる。3月上旬までに終える見込み。費用は2400万円。

 ことしの式典では、約1万1千並べた椅子席のうち、周囲から届く約6100席を大型テントで覆った。残りの席を覆うためには中央参道を重機が通行して設営しなければならず、現状では強度不足という。

 参列者の暑さ対策などのため、市が2015年の被爆70年記念事業の一環で、改良を決めていた。市民活動推進課は「資料館側から慰霊碑と原爆ドームを見ながら近づけないのは心苦しい。節目となる被爆70年の式典で快適な空間をつくるため理解してほしい」としている。(川手寿志)

(2014年12月29日朝刊掲載)

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