×

ニュース

被爆70年 核廃絶への一輪 原爆慰霊碑前で「千人献花」 広島

 元日に市民や観光客が花を1輪ずつ生けて原爆犠牲者を追悼する「一人一輪千人献花」が1日、平和記念公園(広島市中区)の原爆慰霊碑前であった。

 来園者は被爆70年にちなんで70本の青竹を組んで作った花器に菊やバラを挿し、慰霊碑に向かって手を合わせた。家族で訪れた中区の会社員田岡雅和さん(29)は「息子が大人になった時、原爆や戦争がない世の中であってほしい」と願っていた。

 広島県内の被爆者や学生でつくるNPO法人HPS国際ボランティア(西区)の企画。理事長の佐藤広枝さん(76)は「この機会にあらためて核兵器廃絶について考えてもらいたい」と話していた。花は13日まで慰霊碑前に展示する予定。11日午前10時からは、公園内の広島国際会議場近くで慰霊の餅つき大会を開く。(原未緒)

(2015年1月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ