手記「原爆の子」紹介 追悼平和祈念館で企画展 広島市中区
15年1月8日
広島で原爆被害を受けた子どもたちの手記「原爆の子」を紹介する企画展が、広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館で開かれている。12月28日まで。
手記は原爆投下の6年後の1951年に出版。全105編のうち、今回は被爆時に小学4年生以上だった38人分を展示した。専用端末で英語や中国語、韓国語でも閲覧でき、建物疎開で使われた手袋や軍靴などの資料17点も並ぶ。
中学2年時に大芝町(現西区)で被爆した女性は「赤ちゃんが死んでいた。私たちはその死体を一人一人見て歩いた」と当時の状況を克明に記している。
愛知県東海市から訪れた会社員樋口誠さん(40)は「子どもの言葉で分かりやすかった。3歳の娘が大きくなったらまた来たい」と話していた。(和多正憲)
(2015年1月6日朝刊掲載)
手記は原爆投下の6年後の1951年に出版。全105編のうち、今回は被爆時に小学4年生以上だった38人分を展示した。専用端末で英語や中国語、韓国語でも閲覧でき、建物疎開で使われた手袋や軍靴などの資料17点も並ぶ。
中学2年時に大芝町(現西区)で被爆した女性は「赤ちゃんが死んでいた。私たちはその死体を一人一人見て歩いた」と当時の状況を克明に記している。
愛知県東海市から訪れた会社員樋口誠さん(40)は「子どもの言葉で分かりやすかった。3歳の娘が大きくなったらまた来たい」と話していた。(和多正憲)
(2015年1月6日朝刊掲載)