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福島第1原発事故 「要治療の被曝なし」 HICAREが報告

■記者 和田木健史

 東京電力福島第1原発事故で、福島県に派遣された放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の専門家チームの6人が22日、住民約1450人の放射線量を測定した活動を広島県庁で報告した。

 16日から21日まで、須賀川市など5市町村の避難所や保健所計12カ所で放射線量を測った。団長を務めた広島赤十字・原爆病院の田中丸芳樹核医学検査課長は、治療が必要な被曝の事案はなかったとし「測定した線量を説明すると安心してもらえた」と語った。

 HICAREは広島県や広島市、医療機関などで設立。今回の6人は広島赤十字・原爆病院と広島大、放射線影響研究所の放射線技術者のほか、同病院の看護師、県、市の職員で構成。福島県知事の要請を受けて派遣した。

(2011年3月23日朝刊掲載)

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