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核兵器廃絶 東友会訴え 東京 援護法改正求める署名も

 東京の被爆者団体「東友会」や日本原水協は6日、被爆70年の年初に合わせ、東京・浅草の雷門前で核兵器廃絶を訴えた。被爆者たちが「核兵器をなくす転換の年にしよう」と声を上げた。

 被爆者35人を含む約70人が参加。横断幕を掲げ、「悲惨な出来事を繰り返してはいけない」と観光客たちにマイクで呼び掛けた。被爆者援護法を改正して「原爆被害に対する国の償い」を明記するよう求める署名集めもした。

 東友会は4、5月に米ニューヨークである核拡散防止条約(NPT)再検討会議への代表団派遣や、広島、長崎への慰霊墓参などを計画している。広島市で被爆した柴田フミノさん(89)=東京都武蔵野市=は「核兵器反対の声を上げ続けるのが、戦後70年間を生きてきた被爆者の使命だ」と話していた。(山本和明)

(2015年1月7日朝刊掲載)

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