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福島原発事故 放影研研究員ら 山形での活動報告

■記者 衣川圭

 福島第1原発事故を受け、福島県からの避難者が多い山形県に派遣された放射線影響研究所(広島市南区)の研究員たちが戻り、同研究所で25日、放射線量測定の指導など現地での活動を報告した。

 遺伝遺伝学部の研究員高橋規郎さん(63)と、長崎研究所(長崎市)の放射線技師山崎勝央さん(35)の2人。18~24日に保健所などで、保健師や行政職員に放射線の影響や測定器具の使い方を指導した。避難所でも放射線の基礎知識を伝えた。

 高橋さんは「安全より安心が求められている。原発から離れた地域にも、放射線の知識を正しく伝える必要がある」と指摘。原発事故に関する情報が不足し、避難者の心配が募っていた状況を説明した。山形県のまとめでは、14~21日に測定した2765人に、除染が必要な人はいなかった。

(2011年3月26日朝刊掲載)

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