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8・6継承願い冬の被爆者交流 大学生 広島市中区で18日イベント 「日常的に平和を考えて」

 若者と被爆者の交流イベント「はちろくトーク」を、県内の大学生のグループ「リンガ・フランカ」が18日に広島市中区で開く。ドリンク付きなど、同世代が訪れやすい雰囲気づくりを工夫。あの日の記憶を受け継ぐ場として、通年の取り組みにする。(田中美千子)

 グループ名は、共通語の意味。被爆者と若者の世代をつなぐ懸け橋に、との思いを込めたという。平和活動などで知り合ったメンバーが2年前につくり、今は広島大(東広島市)県立大(南区)広島市立大(安佐南区)広島修道大(同)の男女11人が所属している。

 昨年8月6日には同名のトークイベントを中区で開き約80人を集めた。「夏場だけでなく、日常的に平和を考えてほしい」と、不定期開催を決めた。

 18日は午後2時から中区紙屋町1丁目の共同オフィス「シェイクハンズ」で。ゲストは西区の川本省三さん(80)。原爆に両親と4人のきょうだいを奪われた川本さんから、孤独を抱えながら生きた原爆孤児としての体験を聴き、意見を交わす。ワンドリンク付き500円。予約は要らない。

 7日夜は、オフィスで川本さんを囲み、打ち合わせをした。代表の広島大3年野村優希さん(21)=東広島市=は京都市南区出身。大学入学後に初めて被爆証言を聴き、衝撃を受けたという。「被爆者と同じ目線で対話し、若者が願いを受け止める場にしたい」と参加を呼び掛けている。野村さんTel080(6182)2498。

(2015年1月10日朝刊掲載)

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