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原発の安全運転徹底を要望 中電に斐川町

■記者 永里真弓

 斐川町は28日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)の津波対策など安全運転の徹底を中国電力に要望した。福島第1原発で深刻化する事故を受けて申し入れを決めた。

 勝部勝明町長が、町役場で中電島根支社の飯塚亮一支社長に申し入れ書を手渡した。安全運転の拡充▽地震、津波対策への早急な対応▽実施した安全対策の住民への説明▽同町との連携した取り組み―を求めた。

 同町は、島根原発から半径30キロ圏内に町内全域が入る。勝部町長は「福島原発の事故は広範囲にわたっており、町民も不安を抱いている。島根原発もあらためて広域的な安全、防災対策が必要だ」と強調。また、緊急時の連絡体制などを定める原子力安全協定の締結を中電に求めていく考えを示した。

 飯塚支社長は「島根原発は地域住民の安心安全があって運転できる。できる措置から早急に講じていきたい」と話した。

(2011年3月29日朝刊掲載)

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