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被爆二世が作曲した交響曲 G8議長サミット前日に披露

■記者 金井淳一郎

 広島市は6月27日、9月2日に市内である主要国(G8)下院議長会議(議長サミット)の記念コンサートの概要を発表した。会議前日の1日、広島厚生年金会館(中区)を会場に被爆二世の作曲家による交響曲などを披露する。

 サミットに合わせ被爆地のメッセージを世界にアピールするのが狙いで、市や衆議院などが主催する。三部構成の第三部では、佐伯区出身の被爆二世、佐村河内(さむらごうち)守さん(44)=写真・横浜市=が作曲した「交響曲第一番」を広島交響楽団が演奏する。

 耳がまったく聞こえない佐村河内さんは人気ゲームソフトの音楽などを手がけてきた。2003年に交響曲を完成させ、今回が初演となる。自身と被爆者の苦悩を重ね、平和と核兵器廃絶を願う気持ちを表現したという。

 第一部ではテノール歌手が、イタリア歌曲を独唱。サミット参加国の議長が出席する第二部では、広響がモーツァルトのバイオリン協奏曲を披露する。午後6時半開演。

 定員は約2000人で小学生以上が対象。7月上旬から前売り券を発売する。2500円。事務局Tel082(504)2480(土、日曜日と祝日を除く)。

(2008年6月28日朝刊掲載)

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