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秋葉市長を特任教授に 広島大 核廃絶への活動評価

■記者 藤村潤平

 7日に任期満了で退任する広島市の秋葉忠利市長(68)が、11日から広島大の特任教授に就くことが1日、分かった。3期12年の市政での平和や核兵器廃絶に関する活動実績を評価し、広島大が招いた。任期は2013年3月末まで。

 広島大によると、浅原利正学長が市役所を訪れて直接打診。秋葉市長は「自分の経験を生かし、若い学生に平和を考える機会を与えたい」と応じた。

 前期は既にカリキュラムが決まっているため、単発的な講義を担当。10月からの後期で本格的に教壇に立つ。広島大は新入生全員を対象に平和をテーマにした講義の履修を義務付けており、関連科目や地方自治を担う。研究室は東千田キャンパス(中区)に置く。

 特任教授は、広島大が2004年の大学法人化で設けた職位。優れた業績を持つ民間の専門家や、定年を迎えた教授を登用する際に活用している。常勤の特任教授は現在13人。教授は特定の研究科や機関に所属するが、秋葉氏は教養教育を広く担当するため学長直属となる。

(2011年4月4日朝刊掲載)

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