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内部被曝広く調査を 福島第1原発事故 大学教授が指摘

■記者 加納亜弥

 東日本大震災で起きた東京電力福島第1原発事故で、周辺を調査した琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授(67)=物性物理学=が2日、広島市中区で講演した。

 矢ケ崎氏は3月24日から1週間、避難指示区域周辺の7市町村を訪問。「一帯に放射線測定器が見当たらず、放射性物質から住民を守るためのデータがない」と指摘した。

 放射性物質を吸い込んで起こる内部被曝(ひばく)について、「国はより広範囲で調査するべきだ」と強調。雨にぬれないようにするなど放射性物質から身を守る注意点も紹介した。

 講演は県原水協など4団体が主催。約180人が聞き入った。

(2011年4月3日朝刊掲載)

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