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ホロコースト 欧州巡り学ぶ 広島の学生ら3月 ヒロシマ平和創造基金

 被爆・戦後70年を機に、公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡谷義則中国新聞社社長)は3月、原爆投下と並び第2次世界大戦の惨禍を象徴するホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について学ぶスタディーツアーを実施する。被爆地広島の若者がポーランドとオランダを訪れ、100万人以上が殺害されたり、死亡したりした強制収容所の跡や、アンネ・フランク(1929~45年)の隠れ家を見学。現地の若者とも意見交換する。

 参加するのは、広島県内の大学生6人と、平和をテーマに取材・活動している中国新聞ジュニアライターの高校生2人。3月22日に広島を出発し、まずポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡(オシフィエンチム市)を訪れる。国立アウシュビッツ博物館唯一の日本人ガイド中谷剛さんの案内でガス室や、遺品を展示する収容棟などを見て回る。生還者の話も聞く。

 オランダでは、アンネ・フランクが家族で隠れ住んだ家(アムステルダム)を訪問。平和首長会議の会長である広島市長から両市長宛ての平和メッセージも届ける。

 3月29日の帰国後は、現地での活動や感想を中国新聞で紹介。報告会を各高校・大学などで開き、戦禍の記憶継承のため何ができるかや、ヒロシマの役割などについて話し合う。(山本祐司)

(2015年1月26日朝刊掲載)

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