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被曝医療で広島大と協定 福島県立医大

 福島県立医大(菊地臣一学長、福島市)は2日、広島大(東広島市)、長崎大(長崎市)と連携協定を締結した。東日本大震災による福島第1原発事故を機に、被曝(ひばく)医療で協力関係を構築していくのが狙い。

 広島大の浅原利正学長、長崎大の片峰茂学長らが、福島県立医大で開かれた調印式に臨み、浅原学長は「被曝医療の実績を福島県民の不安軽減に役立てたい」と述べた。

 福島県立医大は併せて、広島、長崎両大学と放射線の研究4機関で構成する「放射線影響研究機関協議会」(千葉市)のメンバーも招き、技術的助言などを受けた。

 メンバーの山下俊一長崎大教授(被曝医療学)は「極めて低い放射線を長期間浴びるという例はかつてなかったため、健康リスクがないと証明することが極めて難しいのが現状」と説明した。

 山下教授は1日付で福島県立医大の特命教授に任命された。

(共同通信配信、2011年4月3日朝刊掲載)

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