×

ニュース

原爆ドーム説明板を刷新 中国語と韓国・朝鮮語訳を追加

■記者 河野揚

 広島市が原爆ドーム(中区)の説明板に中国語と韓国・朝鮮語訳を加え、リニューアルした。英語を読めない中国人と韓国人の観光が増え、平和記念公園を案内する通訳ボランティアから要望を受けたため。

 説明板は縦1.7メートル、横2.6メートルで、原爆ドーム南側に設置した。1915年に「県物産陳列館」として建設され、その後、県産業奨励館に改称。1945年以降は被爆の実態を伝える象徴として、1996年に世界遺産となった経緯を解説している。これまであった2005年3月設置の説明板は日本語と英語だけだった。

 台湾・桃園県から家族で観光に訪れた主婦魏美鳳さん(52)は「うれしい。特に英語が苦手な若者は喜ぶと思います」と読み込んでいた。

(2011年4月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ