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被爆前の広島 地図で知って 市民団体がリーフレット作製

■記者 前岡愛

 お好み焼きの焼き上がりを待つ客たちに折り鶴作りを呼び掛けている市民グループが、お好み焼き店やカフェなど協力店一覧と被爆前の広島市中心部の地図を載せたリーフレットを作製した。6千部印刷し、協力店や広島国際会議場(中区)などで配る。 市内をはじめ岡山県内や東京都内に44ある協力店の店名、住所、連絡先を掲載。中島町、材木町など1930年当時の旧町名などを記した市内地図も載せた。旧日本銀行広島支店や広島アンデルセンなど被爆建物も紹介している。

 市民グループ「待っとる間に鶴折る会・ヒロシマ」は15年前に発足。協力店に折り紙と会の紹介文を置いてもらい、完成した折り鶴は8月6日に原爆の子の像にささげている。リーフレット作製には市の助成を受けた。

 代表の豊久芳光さん(46)は「町ごと奪われた被爆の事実を知ってほしい。折り鶴作りが、少しでも平和を考えるきっかけになれば」と話している。Tel090(3633)1109。

(2011年4月7日朝刊掲載)

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