×

ニュース

出演者らが慰霊碑献花 「広島に原爆を落とす日」広島公演

 劇作家つかこうへいさんの代表作の一つ「広島に原爆を落とす日」の広島公演(中国新聞社など主催)を前に、演出する錦織一清さんや主演の戸塚祥太さんたち4人が2日、広島市を訪れ、中区の原爆資料館や原爆ドームを見学した。

 作品は、ロシア系と日本人のハーフであるが故に疎外される日本海軍の少佐が、屈折した愛の果てに広島への原爆投下に関わる物語。錦織さんたちは、増田典之副館長の案内で約1時間かけて館内を見学後、原爆慰霊碑に献花した。市役所も訪問し、松井一実市長にあいさつした。

 「芝居を楽しみながら、その裏にある反戦や反核の思いを感じてもらいたい」と錦織さん。戸塚さんは「戦争や原爆の被害をよく理解して、舞台に立ちたい」と語った。

 広島公演は4月7日午後6時から、中区のアステールプラザである。(余村泰樹)

(2015年2月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ