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被爆樹木170本に説明板 広島東南ロータリークラブ 市に見本と目録

 原爆に耐えた被爆樹木に関心を持ってもらおうと、広島東南ロータリークラブ(神田敏治会長)が広島市内で登録されている全約170本分の説明板を作っている。2日、樹木を管理する市へ見本と目録を贈った。5月下旬にも取り付ける。

 ステンレス製で縦16センチ、横22センチ。市の資料を基に、日本語と英語で樹種や「この木は1945年8月6日の原爆に耐え、生き残りました」などの説明を書き、爆心地との位置関係を地図で示す。併記するQRコードを携帯端末で読み込めば、画面上でより詳しい情報が分かるようにする。

 同クラブ創立55年と被爆70年の記念事業。2日、中区のホテルであった市への贈呈式で、被爆者の錦織亮雄実行委員長(77)は「苦難を乗り越えてきた被爆樹木は無言で多くのメッセージを発している。記憶の継承に役立てば」と話した。

 取り付け時には、市内の小学生や保護者を招いて行事を開く。被爆樹木の普及に取り組む団体の協力も得て、歴史を学べる場にするという。(田中美千子)

(2015年2月3日朝刊掲載)

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