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原発関係社員の士気低下を指摘 中電の有識者会議 松江

 中国電力は3日、約5年前に発覚した島根原子力発電所(松江市鹿島町)の点検不備問題を受けて設置した原子力安全文化有識者会議を、同市内で開いた。

 地元の自治会長や大学教授たち社外の委員6人が出席。中電は社内の安全文化醸成に向けた取り組みを報告する一方、昨年11月に原子力関係の部・所長以下が対象のアンケートで、「今の仕事にやりがいを感じているか」との質問に回答した723人(回答率94・4%)のうち57人(7・9%)が否定的な回答をしたと報告した。

 委員からは「社員のモチベーション低下は問題。対策を考えるべきだ」などの指摘があった。小野雅樹副社長は「高い士気が保てるように、現場に目を配りたい」と答えた。

 会議は12回目。中電は2010年3月に発覚した機器の超過使用などの点検不備問題を受け、会議で再発防止策を報告し提言を受けている。

(2015年2月4日朝刊掲載)

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