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特攻隊発信への思い語る 「回天」描く漫画作者・佐藤秀峰さん 講演前に市長と面会

 旧日本軍の特攻兵器「回天」の搭乗員を描く漫画「特攻の島」作者の佐藤秀峰さん(41)が3日、周南市役所で作品への思いを語った。同市で13日に講演するのを前に、回天の訓練基地があった大津島などを訪ね、木村健一郎市長と面会した。

 作品は、訓練風景や搭乗員の揺れる心情を描く。佐藤さんは「特攻隊を語ること自体がタブーになっていないか。漫画もいろんな受け止め方があっていいが、発信しないと埋もれてしまう」と指摘。2日訪ねた大津島について「あれほど大規模な遺構が残っている所はほかにない」とPRの重要性を説いた。

 講演会は13日午後7時から、周南市市民館である。回天の史実を伝えようと、同市の周南観光コンベンション協会が取り組む「平和の島プロジェクト」の一環。前売り千円(当日1500円)。同市みなみ銀座の観光案内所まちのポートで販売している。周南観光コンベンション協会Tel0834(33)8424。(桑田勇樹)

(2015年2月4日朝刊掲載)

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