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宍道断層 調査が不足 島根2号機 規制委、中電に指摘

 原子力規制委員会は5日、再稼働の前提となる審査を進めている中国電力島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)周辺の活断層や原発敷地内の地層の現地調査を始めた。6日まで。初日は、原発の南約2・5キロを東西に走る宍道断層を調べ、規制委の石渡明委員は調査後「断層両端で調査が不足している」として、中電に再調査を求めたことを明らかにした。

 規制委は昨年3月、同断層の長さを22キロとした中電に、根拠が不十分と指摘。中電はことし1月、長さを「従来と変わらない22キロ」とする追加調査結果を報告している。

 この日は石渡委員と原子力規制庁の職員11人が、報告結果を確認するため宍道断層両端の周辺5カ所を、中電から説明を受けながら調査した。石渡委員は「報告は全体的に納得できるが、海底に続く西側は活断層の端の判断が難しい。両端をもう一度調査する必要がある」と述べた。

 宍道断層について、中電は「ない」としていたが、1998年に存在を認め、長さ8キロとした。その後も10キロ、22キロと長さを修正した。(川井直哉)

(2015年2月6日朝刊掲載)

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