×

ニュース

日-ASEANの懸け橋に 広島で留学生が協会設立

 東南アジア諸国連合(ASEAN)から来た留学生と日本の懸け橋を目指す、広島アセアン留学生協会が6日、発足した。昨年、広島大(東広島市)の留学生が、域内各国の文化を紹介するイベントを東広島市内で初めて開いたのがきっかけ。ASEAN単位での留学生団体は広島県内に他になく、日本アセアンセンター(東京)によると、全国的にも珍しいという。

 同大でこの日、設立式を開いた。代表の大学院博士後期課程ソフィア・スイダサリさん(27)=インドネシア=が、ASEAN文化の紹介と相互理解促進▽ASEANと日本とのネットワーク構築▽留学生の日本への興味を深める―を活動目的に挙げた。当面は同大で学ぶインドネシア、フィリピン、ミャンマー、ラオスの留学生計5人で運営し、他大学からも参加を募る。

 昨年6月の「アセアンフェスティバル」は、古里の文化を伝える機会が少なく寂しいと企画。ASEAN10カ国のうちブルネイを除く9カ国の留学生が手作りの母国料理を振る舞い伝統舞踊を披露。来場者約650人と盛況だった。

 昨年の開催に協力し、設立式に出席した広島アセアン協会(東広島市)の船本聰武専務理事は「今以上に関係が深まる。留学生の帰国後の交流の窓口にもなるのではないか」と期待していた。(新本恭子)

(2015年2月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ