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NPT議長 広島訪問へ 今月下旬 資料館見学など

 米ニューヨークの国連本部で4~5月にある核拡散防止条約(NPT)再検討会議の議長を務めるアルジェリアの女性外交官、タウス・フェルキ氏が2月下旬、被爆地広島、長崎を訪問する方向で調整していることが10日、分かった。

 5年に1度のNPT再検討会議に先立ち、外務省が日本に招き、東京都内で事務レベルの意見交換をする意向。併せて被爆の実態に触れてもらおうと、広島、長崎両市への訪問を提案しているという。

 広島市にも、ことしになって受け入れの打診があったという。市は実現すれば、原爆資料館(中区)を見学、被爆者の証言を聴いてもらいたい考え。市平和推進課は「原爆の非人道性や被爆者の思いについて理解を深め、協議に臨んでもらう意義は大きい。会議を成功させるためにもぜひ来てほしい」と期待している。(田中美千子)

(2015年2月11日朝刊掲載)

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