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島根2号機 合格時期見通せず

 関西電力高浜原発3、4号機が12日、原子力規制委員会の審査で2例目の合格となった一方、中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)の合格時期は見通せない状況が続いている。審査のペースは上がっているが、周辺の活断層の評価など重要な論点をクリアするめどが立っていないためだ。

 田中俊一委員長はこの日の記者会見で、島根2号機など沸騰水型の審査の進み具合を問われ「地盤の評価が進んでおらず、大きな課題が残る」とし、答えられる状況にないと説明した。

 規制委は昨年12月と今月の2回、島根2号機の現地調査を実施。ことしに入って審査会合もほぼ週1回ペースで開かれ、緊急時対策所や竜巻の影響評価などの議論が進む。高浜や、既に合格した九州電力川内1、2号機といった加圧水型の原発が先行しているが、沸騰水型も審査が本格化してきた。

 だが島根原発の南約2・5キロにある宍道断層の長さをめぐり、規制委は今月、さらなる調査の必要性を中電に指摘。中電は再調査を前提に検討する方針を示しており、審査の進展への影響が予想される。(山本和明)

(2015年2月13日朝刊掲載)

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