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核廃絶への動き強まる 赤十字総裁が認識

 赤十字国際委員会(ICRC、本部スイス・ジュネーブ)のペーター・マウラー総裁は13日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。核兵器の非人道性をめぐる議論から廃絶への動きが強まっているとの認識を示し、4月末からの核拡散防止条約(NPT)再検討会議に期待感を示した。

 マウラー氏は、11日の広島市訪問をはじめとする今回の来日を「ICRCとして核兵器廃絶の誓いをあらためて確認する機会になった」と総括。被爆国日本とも連携し、核軍縮に取り組むとした。

 核兵器の非人道性に関する国際会議がこれまでに3回開かれたことを「詳細な知識が積み上がり、国際的な軍縮の議論が活性化した」と歓迎。「NPT再検討会議に向け、さらに盛り上がっていくと思う」と強調した。

 マウラー氏は10日に来日。戦後70年に当たり、被爆地訪問や日本政府との関係強化を図るのが目的で、安倍晋三首相たちとも会談した。13日に離日した。

(2015年2月14日朝刊掲載)

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