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被爆者の涙「伝えたい」 広島なぎさ中ジュニアライター 授業で活動紹介

 広島なぎさ中(広島市佐伯区)に通う中国新聞ジュニアライター2人が、後輩の同中1年203人に、活動を通して学んだことや平和への思いを語った。

 「人間科」の授業の一環。まずNPO法人ANT―Hiroshima(アント、中区)の渡部朋子理事長(61)が「『ヒロシマ』と私」と題して講演。大人になって初めて母から聞いた被爆体験を語るとともに、広島の復興が海外の人たちの希望になっている点に触れ、「世界平和はどこかの誰かが実現してくれるのではない。今、自分に何ができるかを考えて行動してほしい」と呼び掛けた。

 2013年3月にジュニアライターになった3年の見崎麻梨菜さん(15)は、取材した被爆者が涙を流して「悔しい」と話した場面を振り返り、「この姿をいろんな人に知ってほしい。微力だけど記事に残していきたい」。活動して約1年の2年、岡田輝海君(14)は取材したことをフラワーフェスティバルやちゅーピーまつりで紹介したと話した。

 1年の小野可鈴さん(13)は「同じ中学の人が平和への思いを伝える活動をしていてすてき。私も他県の友達に、あの日に起きたことや今も被害が続いていることを教えたい」と話していた。(二井理江)

(2015年2月16日朝刊掲載)

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